動態デザイン研究室100のくらし 一覧
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息子(13歳)はASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠陥・多動性障害)がありますが、知的障害はありません。家の中では特に困りごとは出ないのですが、一歩外に出ると困難の連続です。一斉指示が通りにくく、処理速度が遅いため、学校では先生の指示を理解してから動き出すまでがどうしても遅れます。聴覚過敏があり、初めての場所や騒がしい場所では頭痛が起こります。周りの情報が全て頭に流れ込み取捨選択できない(カクテルパーティー効果※が起こらない)ため、脳疲労を起こしやすいです。視覚過敏があり、緊張すると光が眩しく感じられ、これも頭痛に繋がります。最近まで映画館で映画を見られませんでした。味覚過敏もあり、初めての飲食物は大概不味く感じてしまいます。

※ 騒がしい場所であっても、相手の声や関心のある事柄については自然と耳に入り、はっきり聞き取れる現象を指す。常に脳内では情報の取捨選択が無意識的に行われるため、このようなことが可能となる。

また、アニメ全般が苦手で、ヒーロー戦隊や仮面ライダーなども不安になってしまうため見られません。書字困難もあり、小学生のころは鉛筆での記述を強要されて毎日「手が痛い」と悩んでいました。中学生になりシャープペンシルを使えるようになったら、何故か痛みが激減したそうです。

息子は不安が強く、初めての場所では常同行動※が出ます。急な予定変更や、突然の質問にはフリーズしてしまいます。勉強はむしろ普通以上にできるため、周囲からは困っている状況が理解されにくく、「努力や慣れでなんとかなる」と思われ、支援を受けにくいことが不満です。

※「同じ場所を何回もウロウロする」「奇声を上げ続ける」といった「はたから見ると意図の分からない繰り返し行われる行動」を指す。

ただ、最近あった「良かったこと」は、小学2年で不登校になり診断を受けたことから支援の開始が遅れ、二次障害が出たり「消えたい」と口にしていた息子が、「発達障害って、結局は環境次第で障害は障害ではなくなるんじゃないかと思う」と言えるまでに成長したことです。

世の中に伝えたいこと

できない事がある人に対して「怠けている」「努力が足りない」「慣れればできる」と思わないでください。その人は「できない人」ではなく「困っている人」です。あなたがその人に対してできることが無いのなら、そっと見守ってください。言葉の石や槍を投げて傷付ける必要はないと思います。

マオ さんのくらし